第9回 角川つばさ文庫小説賞<一般部門>で金賞を受賞した作品です。
treeであわいゆきさんが連載しているレビューを見て購入した作品。
読むタイミングがずれて、購入からだいぶ遅れてから読むことになってしまいました。
受賞時の選評とあわいゆきさんのレビューはこちらから。
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本読み大学生が本気レビュー! 「この新人賞受賞作がスゴい!」|ただ入れ替わるだけじゃない!? 「入れ替…
都内在住の現役大学生あわいゆきさん。
正直、このふたつのリンクを置いたら自分が言うことなんてほぼなにもないんだけど。
とにかくこの作品、すごかった。
十分なエンタメ性がありながら、性役割への問題提起をしています。
子どもにはもちろん、大人にも読んでほしい一冊です。読んでいて何度も心を震わせられます……。
読み手はあかねとかえでに共感し、ふたりを応援する。
だけど、加害者とも言えるふたごの両親や教師にも共感をすることがあるはず。
そして、ふたごのクラスメイトにも。
考えさせられながらも、自分自身の今までを振り返って「ギクリ」とする人は多い気がします。
ありのままの自分でいたいその心は、誰も否定できない。
ただ、それを阻むもの、人、制度、社会は確実に存在します。
理想だけではないリアリティな視点も入っていて、深い読後感を残してくれました。
かえでやあかねの性についての表現も良い。女の子っぽかったら男の人が好き。男の子っぽかったら女の人が好きということでもない。成長によって変化することもある。色に例えればグラデーションのように複雑で段階的で、決められないこともあるんです。
この作品が世に出てくれて良かったと心から思いました。
正直、普段続き物はあまり読まない方なんですが、ふたごチャレンジ!はすぐ2巻を買いに行きました。笑
ふたご以外のキャラも魅力的で、特に自分は北大路さんがめっちゃ好き!
たくさんの人に読んでほしい、おすすめの作品!!
ポチップ
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