花占い

花占い

久々に落ち込んだ。

最近けっこう忙しく、小説が書けていない。

別にそういう時期もあってもいいか、とは思う。

ただ、応募しているコンテストの数が少ない状態は極力避けたいと思っている。

落選したときに「まだ次がある」と気持ちを切り替えるために必要だからだ。

ここ最近、1月は長編1本に集中してたし、それからはブログや企画に注力していたので小説のストックがない。

現在結果発表を待っているのも5件だけなので、どうしようかと考えていた。

そのとき、ふっと昔のことを思い出した。

小説と向き合ったのは1年半前なんだけど、10年以上前にも文章を書いていたことがあった。

年齢がバレるけど、mixiやモバゲーで小説もどきみたいなものを書いていた時期があったのだ。

今読み直したら何かしらに使えるかもしれないし、少なくともアイディアになるかも。と思い、タイムカプセルを掘りにいった。

これがダメだった。

調子よく過去の自分が書いた文章を掘り起こしたのは良かった。

だけど、自分がなんでそのSNSから離れたのかをなぜか忘れていたのだ。本当に人間ってすごいと思う。

嫌な記憶だから、抜け落としてくれていたのに。

モバゲーにログインして、マイページを見たときに思い出した。

自分は、諸事情で母親とは絶縁している。

その母親がモバゲーの廃課金ユーザーだった。それだけなら別に構わないんだけど、問題は母親の携帯の名義が、自分だということだった。(母親の名義はすでに使えないレベルで真っ黒だったので)

わけのわからないゲームのお金を、自分が働いた金で支払っていた。中学からずっと似たような生活をしていたので、それが引き金で嫌なことがびっくり箱みたいに出てきた。眩暈がした。

グロッキー状態で愚痴を書いたりしてなんとなくやり過ごす。見ている人には悪いけど、今も吐き出して、楽になろうとしている。

個人ブログはこういう使い方もできるのだなー、と。自分勝手に。

自分が何日も働いたお金が、謎の回復アイテムに使われる悲しさよ。

月2桁万円もざらだった。

まぁ、それだけじゃなく色々なことがあって絶縁しているわけだけど、自分は母親がどこにいるのかは知っている。

母親は自分の場所を知らない。辿られないようにしている。

このまま母親が亡くなるまで、会うことはないのかもしれないとよく考える。

すでに絶縁宣言をしてから8年。何回も何回も自問自答をしている。

「会う」「会わない」「会う」「会わない」

「許す」「許さない」「許す」「許さない」

実際絶縁した理由は金銭面のことだけじゃないし、医者や公的な機関から言われたことを加味して決めた行動だった。

だけど、こういうときに何も解決できていない弱い自分に気づかされる。

会っても、会わなくても、許しても、許さなくても、結局辛い。

答えが決まっている花占いなのに、なぜか少しだけ期待してしまう。

それ以外の道があるのかもしれないと、何度も何度も花弁を毟って。

どうしたら許せるのだろう。母と笑い合える未来はないのだろうか。

そんなことがなかったまま、もう大人になっているのに。

たぶん、会ったらパートナーに迷惑がかかる事態になる。

その気持ちだけが、自分にブレーキをかけてくれているのかもしれない。

結局朝の5時まで吐き気と戦いながら考えていた。

いつかこんな気持ちも、創作に生かせますように。そんな風に、少しずつ乗り越えていけますように。

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